República de Colombia


その時は、何がしたいとかどこへ行きたいとか、特別何も無かった。
ただ漠然と地球の裏側がどうなっているのかが知りたかった。
どうしようもない理由で始まる、初めての海外放浪を経験したのが南米。
これが自分の人生観を180°ひん曲げる事になる。

アメリカ、メキシコとトランジットを繰り返し、
南米で最初に降りた立った地はコロンビア。
首都ボゴタは到着早々からどこか重苦しく、
危険な空気が充満しているのを肌で感じる事が出来た。
閉鎖的っちゅうか、街自体がピリピリしてるの。
中心地から少し離れたストリートにはホームレスが溢れ、うつろな目でこっちを見つめる。
有刺鉄線で囲まれた家々、散乱したゴミ、
水より安いコカイン、当然の如く最悪の治安。
ヤバイとこ来ちまったと実感する。
ほんの少しの予備知識で思い飛び出したから、言葉が全く分からず到着初日から宿無し。
夜の街にひっきりなしに鳴るサイレンと、恐らく銃声らしき音を数回聞いた。
生きている心地がせず、全く眠れないまま朝を迎える。

実際、ボコタでは1日1件のペースで強盗殺人事件が起こっていると後から知った。
本当に運が良かっただけだったと思う。
でも、正直これで肝が据わった。
なるようにしかならないよなって、半ば諦めたわ。
コロンビア恐るべし!






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